講演は、「コアトレ」はスポーツ種目によって求められる内容が違うというところからスタート。ちなみに、長友選手の体幹本は、完全にサッカープレイヤー向けの内容だそうです。インナーに加えて、アウターのトレーニングをどれだけ入れてゆくかは、スポーツ種目によって事情が変わり、ランでも中距離とマラソンでは、また違うとのこと。へーー。
たとえば、マラソンや駅伝など長時間走る人は、上半身のアウター筋肉をつけすぎると、アウター優位になってインナーが使えずにフォームが崩れてしまったり、筋肉がある分酸素を余計に消費したり、筋肉が走る際の重みとなってタイムが伸びない原因となったりするので、腹筋を6つに割るなんてもってのほからしい。青学では腕立ても、(通常のいわゆる)腹筋も禁止らしいです(◎_◎;)
◆RUNにおける体幹トレーニングのプランニング
- インナーユニットを作る(使えるようにする) ※インナーユニット・・・横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群をさす。
- アウターユニットを作る(鍛える) ※アウターユニット・・・腹直筋、外腹斜筋、広背筋をさす。内腹斜筋はインナーとアウターの中間とのこと
- 軸回旋を作る=バイアストレーニング・・・肩甲骨を動かし、体をひねる。ストライドを広げるためのねじりの動き。
- インナー優位の軸回旋・・・軸がぶれずに腕を大きく振って、大きなストライドで走る の完成
という流れで進めてゆくのが良いそうです。偶然?にも、2014年秋からの私のトレーニング、レッドコードの流れと一緒でした!嬉しい。今私は3にチャレンジ中です。
後半は、腹横筋の動かし方を、実際のモデルさんのデモンストレーション付きで教えてくださったり、トレーニング前後のストレッチやケアについて、やる理由とやるべき内容を合わせて説明していただきました。セルフコンディショニングができない人が、他人に自分のカラダをまるっと委ねてしまうのは、ありえないらしい...。マッサージや鍼は、セルフコンディショニングをした上でやらないと、逆にパフォーマンスが下がるとのこと。うう、耳が痛い...。
最後に質疑応答タイムがあって、2時間弱の講演は終了。もっと聴きたかったなー。
私がやっているトータルワークアウトのトレーニングメニューも、中野さんの青トレも、ちゃんと骨や筋肉の組織構造に基づいたアプローチなので説得力があるし、効果が実感できます。今日も、ランナーがよく発症する「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」がおこるメカニズム、それを予防するためのストレッチ方法を、とてもわかりやすく解説してくれました。
そして、両者のメニューの根幹というか考え方は、同じな気がします。トータルワークアウトでやっているストレッチポールを使った肩甲骨ストレッチなどは、完全に同じトレーニング内容が"動的ストレッチ"として、青トレにも掲載されています。
講演終了後、なぜか出口でサイン会が開催されており、ちゃっかり握手と写真まで撮ってもらいました。こんなミーハーなことをするつもりはなかったはずなのに、完全に周りの空気に流されてしまった。あははん。少しお話もできました(o^―^o)
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